撮影現場に来ても、誰かが声をかけない限り一言も発しない、
休憩時間になっても忘れられた存在になってしまう希有さが加賀恵子の特徴でした。
縛りが好きか嫌いかという事も一切判りません。
ただ黙々と縛られ、過酷な責めに耐えていました。
するとスタッフというものは増長してしまうものです。
物のように扱われ、普段の撮影ならば1~2回の吊りで済むものを、彼女の場合はずっと吊られているような状況もしばしばだったのです。
限界に達すると、呻きを上げるか涙をこぼすだけ。慌てて解放すると隅に踞り、
しばらくすると小声で「大丈夫です」と呟き、撮影に復帰するのでした。
そんな反応ですから、濡木さん有末さんも容赦なく縛り上げ、過酷な緊縛をかしてしまうのが常でした。
撮影が終わってみると、いつも縄の跡どころか腕には夥しい鬱血の赤斑まで浮かべてました。
力の入らない腕で苦労しながら私服に着替え、逃げるように帰っていたのですが、
また撮影をお願いすると、二つ返事で現場にやってくるのが彼女でした。
そう言った意味では非常に「便利」なモデルだったのです。
これと言った新人が見つからない時は、彼女にお願いしてハードな内容を撮影しました。
当時は、そんな彼女の心情を察することもなかったのですが、どんな想いで彼女が撮影に着ていたのかと思うと感慨深いものがあります。
自己主張もせず、スタッフと懇意になろうともせず、ただ黙々と縛られ責められ、身体をボロボロにされて帰る…。
もしかしたら、物のように扱われるそんな撮影に、彼女は喜びを見いだしていたのかもしれません。
保管状態が非常に悪く、カビが生え退色したポジで確認してみると、記憶通りに彼女は夥しく濡らしていました。
オリモノの多い女ぐらいに捉えていたのですが、実は犬畜生にも劣る扱いを進んで招いていたのかもしれません。
それともただ金のためだけに耐えていたのでしょうか?
今となっては知る由もありません。
当時のビデオは手元にはありませんが、物扱い、犬畜生にも劣る加賀恵子、それを念頭に
置いて見直したらまた違った感慨浸れる気がします。
当時のアート、シネマジックのビデオでも凄まじい責め、ハードプレイで拷問に近い気がしました。
それもNOと言わない、何でも受け入れる加賀恵子だからこそ、スタッフの要求も厳しくなり
男優も容赦なく限界まで責める事が出来たんですね。
雑誌のインタビューの読みましたが、ビデオの撮影ではいかないと言っていましたが、しっかり
濡れていたんですね。またこういった仕事は子供がいて生活の為とありました。
その他昔ストリップでSM専門の滝龍子という踊り子のファンでしたので、何か知っている話しが
ありましたらお聞かせ下さい。