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ようこそ麻来雅人のブログへ! SM秘小説webと緊縛に関する想いを綴ります。

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麻来雅人

Author:麻来雅人
まらいまさと:57歳
職業縄師として約25年以上、長いんだか短いんだか…。
11年4月より、オンラインマガジンSM秘小説webの運営責任者に就任しました。こちらでは昭和の緊縛エロスと近況活動をお伝えします。

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バレエスタジオで縛るー阿佐ヶ谷舞子
Category: SM秘小説web  
asagayamaiko.jpg

昭和59年8月号のSMマニアに掲載された原稿です。
「阿佐ヶ谷舞子」は、氏名不詳だったので便宜的に付けた仮名です。
終始猿轡をしているので、顔立ちは確認できません。大きめの乳房と肉付きの良い太腿と尻が官能的なモデルです。
なぜでしょう。この頃の画像には、情念が宿っている気がします。
カメラを握るものが老齢に達すると、同じポーズの画像であっても乾いた印象を受けてしまいます。
スタッフらの貪欲さが、この頃の画像には込められています。

撮影場所は、阿佐ヶ谷にあったバレエスタジオ「アルスノーヴァ」です。
2008年に惜しまれつつ閉鎖された「スタジオ・アルスノーヴァ」に併設された50畳以上の広さの踊りの練習場で、壁には手すりが設けられ、片面の壁は巨大な鏡になっていました。
ふだんはトウシューズを履いた女性たちが、この手すりにつかまりながら、バレエの練習に励む場所を借り受けて、SMの撮影をしていたのです。
前衛芸術や踊りに深い理解を示すオーナーの好意なくしては、このような変態撮影に使うことはできなかったでしょう。

踊りの練習で使い込まれた床はすり減り、あちこちに生木の肌が露出していました。広いばかりで、壁は色気もなく、必然的に写し込めるのは床だけでした。二階吹き抜けの天井では、吊りのためのポールを立てられません。大きめの脚立を二つ用意し、それに梁代わりのポールを渡して、縄尻を飛ばすのが関の山で、決して使い勝手は良くありませんでした。
「熱海旅館」や「百花苑」などしかなかった当時には、それでも貴重なスタジオでした。

ただ面白かったのが、全裸にして縛りあげたモデルを撮影していると、ふだん練習に通う女性たちが訪れる事でした。
入り口から入ってきた女の子は縛られたモデルに驚きつつ、脇の階段を登って、着替え室や事務室のある二階に消えていくのでした。練習用のスタジオがこんな淫蕩な撮影に使われていると知り、どんな感慨を受けたのか、是非尋ねてみたいものでした。
 


Comments

迫力のある一枚ですね。

縛りのせいなのか、
シチュエーションのせいなのか、
はたまた、この見事な尻のせいなのか…

古きよきSMというか、
私が貪るように見ていた頃を思い出しました。
ぶんさん、コメントありがとうございます。

そうなんです、生々しいばかりの迫力があるんです。
こういうお尻の持ち主が少なくなったのかもしれませんが、やはり撮る側の気概が大きいとは思います。

例えばエロ小説でも、満たされた状態と欲求不満で悶々としている状態では、描くものがかなり違ったものになります。数多く撮影を重ねれば、こうするとエロくなるといった引き出しは増えますが、連日の撮影で感性は乾いたものに陥りやすいです。訴えかける絵というのは、やはり情念がこもらないといけません。そしてその情念を保持し続けるのは案外難しいものです。

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