SMHI_195にて華やかなウエディングドレス姿で縛められたモデル・相原めぐみの撮影第二弾です。
設定は女教師で、保健室の背景で緊縛されます。歳からいえば教育実習性といった感じかも知れません。
本誌にて公開されたカットだけを見ていると猫顔の愛らしさが印象的ですが、そうではない顔も散見できます。
この辺りはカメラマンの捉え方でしょう。
幾度か述べていますが、フォトジェニックという言葉があります。
「写真向き」あるいは「写真映りの良い」という言葉ですが、全方位どこから撮っても美人というモデルはそういるものではありません。
ましてや縛りに降りてくるモデルですから、美人度と言う観点からは単発系モデルに比べれば劣ってしまうのが現実です。
しかしそこがカメラマンの腕の発揮どころです。
より美人に見える角度を探し出し、それを捉える腕が求められます。
杉浦則夫カメラマンは、ブスを美人に見せる手腕に長けたカメラマンです。
(逆に美人を撮らせてもブスに撮ると揶揄された時期もありましたが……)
羞じらい表現で顔をそむけたカットでも不自然ではない緊縛写真だからできた撮り方ともいえるでしょう。
(どの角度で撮っても駄目だ!となった時、猿轡が登場するのが縛りの撮影です)
相原めぐみの未使用原稿を眺めてみると、俯かせると別人の顔になります。
それだけフォトジェニックな面を持つモデルであったわけです。
伏し目の正面と横顔が相原めぐみのベストアングル(SMHI_195より)余談ですが、緊縛撮影の初期から中期にかけては、レンズに目線が来る撮影は意図的に避けていました。
これは目線が来ると、縛られた女性が挑むような目になるから敢えて避けていると、小生が新米SM編集者であった頃説明されました。
(哀訴の表情があるとは当時から思っていましたが)
型にはめ込んで意図したものを撮る(モデルを人形のように扱う)手法では往々にして目が死にます。
素人に毛が生えた程度のモデルたちで撮影をするのですから、この辺りは撮り手が演技指導を上手にこなせば、より被虐感のある撮影になるものです。
そう難しいことではありません。モデルに感情移入をしてもらえば、目に悲哀の色が宿ります。
それでぐっと緊縛絵は冴えたものになります。
「恥獄の診察室」として'92年2月号SMマニアに掲載された原稿の未使用分すべてです。
SMHI_195ではウェディングドレス姿を披露しています。