この二人は多分、SM秘小説89年11月号に載ったと思われます。
使用済み原稿が入っていた封筒に、走り書きで89/11秘小説とありました。
しかし中を覗いてみたら、六種類の原稿が…。仔細に観察してみると、表4(裏表紙)用原稿が二点混じっており、それぞれに89/6秘小説と89/11秘小説とありました。
次に、トレペの筆跡と使用された赤サインペンの状況から、3種類ふたつのグループに分別。
それぞれのグループには、A口用B口用C口用と記載がありました。
ABCとは、グラビアの番号で、通常はAが最初、Bが次になります。
つまりAが同じ月で二種類使われる事はないと言う事です。
この点が分別の正しさを補強します。
そして、該当月のグラビアタイトルをマンボウさんの別館で調べてみると、あながち外れではないタイトルが並んでいました。
このシャーロックホームズ並みの(!?)推測を経て、この二人の名前を佐伯花穂と岡崎美奈と断定。
そして間違っていれば、たちまち非難と訂正のメールが届くという段取りです(汗)
で、(推定)佐伯花穂さんの原稿はパンストを隠しの手段として使った原稿です。
ノーパンでパンストを履かせるというのは、足に火傷跡のケロイドがあったモデルを起用した時、発案されました。
その股間表現が案外おもしろかったので、時々使用されるようになりました。
愛液状のローションを塗ったり、ローターを仕込んだりして隠し易く、フェチっぽさもでますので、好んで使用されたわけです。
「股間の隠し処理は現場で!」というモットーのもとに行われたわけです。
モザイク処理にはない、見えそうで見えない妖しさが滲むアナログな処理です。
一方、(推定)岡崎美奈は、萠系メイドが流行る前から、SM写真に於いて登場していたメイドの流れを踏襲しています。
クラシカルなメイドスタイルで、そうあるべきといいう固い信念のもとストッキングを着用しています。
またメイドという記号を補強するために、茶器セットが背景に登場しています。
厳しい主人が手にするのは、乗馬鞭。これもメイドに必須のアイテムです。
真っ白なお尻で、あどけない目つきをしていますが、巧妙に口元を隠しているのは、隠した方が美人に見えるからです。
8点全てを通して、口元が写された写真はありません。
ここまで完璧に隠していると、かえってどんな口元なのか気になってしまいます(笑)
SM秘小説webにて4/3より公開されます。