時代は割と新しく平成8年9月に撮影され、同年SMマニア12月号に掲載されています。縛りは不肖麻来雅人です。
この頃には縛りも安定し、熟れた緊縛感を出していると思います。縄も使い込まれとても扱いやすそうです。
ナースはセーラー服に次いで人気があり、定期的に展開しているはずです。ただ、セーラー服と違い背景を選ぶという難点があります。セーラー服ならば、学校でも廃屋でもラブホ風でも問題ありませんが、ナース服は病院っぽい背景じゃないと辻褄があいません。
これはスチュワーデス(キャビンアテンダント)になると顕著です。和室で縛るのもおかしく、やはり飛行機や空港を連想させる背景が欲しいところです。撮りたいけど背景がないというのが実情です。
一方、緊縛にもっとも適しているはずの和服は、読者に人気がなくすたれて行きます。表紙に和服縛りを用いると売れ行きはかなり落ちていました。昭和と平成ではやはり読者の趣向が変わっています。やはりセーラー服が不動の人気を誇り、それはいつの時代も変わりません。
横山千里に関しては、まったく記憶にありません。しかし原稿から読み取れる点はいくつかあります。僕が編集だった頃は、股間へのものすごい執着がありましたが、この原稿ではあまりこだわりがありません。身体の線が奇麗なのでそのポーズ展開でまとめあげているのが判ります。どことなく編集が不在で、縄師とカメラマンだけで撮っている感じです。もっと粘っこく股間を虐めてる写真があればさらによい作品になっていたでしょう。
話はそれますが、実はモデルに看護士が多いのは業界では知られた事実です。さらに看護士のモデルにはマゾが
多いのも事実。仕事柄ストレスが溜まりやすいからとか、人の生き死に携わっていると屈折した嗜好になりマゾになるとか、マゾだから看護士になるとか、意見は様々です。
SM秘小説webにて88点が公開されています。
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