昭和58年夏頃に撮られた作品で、同年のSM秘小説9月号に掲載された模様です。
この撮影の後、箱根の旅館で、確か石川亜美との連縛していますが、その原稿はまだ発掘に至っておりません。
癖のある顔立ちをしていますが、縛りやすさは抜群でした。
明るい性格ですが、黙々と縛りに耐え、マゾの片鱗を見せてくれました。
この日の撮影は、未亡人の設定に挑み、冒頭の参拝シーンを谷中霊園で撮り、その後熱海旅館で展開したのだと思われます。
まだ畳も柱も、それほど荒れていないようですが、毎日のように各社の撮影に使用され、瞬く間に荒れていきます。
小道具に用意した白無地の位牌には、濡木先生が遊び心を発揮して、戒名を考案し書き入れてくださいました。
「平目院好色珍豪居士」
さすが達筆です。
濡木先生は、和装も心得ていますので、喪服の着付けもお願いしました。とても器用です。
前述の石川亜美との連縛の際は、ハプニングを起したのが印象に残っています。
着付けが済んだところで、彼女はトイレに赴いたのですが、しばらくすると涙顔で戻ってきたのです。
顔を両手で覆って泣くばかりで、彼女は真相を打ち明けてくれません。
何が起こったのかと全員が心配しました。
渋々、彼女はことの成り行きを告白してくれました。
なんと、和式便所で、腰巻きをきちんと捲りあげずに大便に挑み、腰巻きにべっとりと便を付着させてしまったのです。
顔を真っ赤にして、見せてもらった腰巻きには、彼女が懸命に拭き取った便の大きな跡が克明に残り、異臭を放っていました。その汚れ方から察して、かなり長大な便であったようです。
一同大爆笑したのは言うまでもありません。
自ら羞恥地獄に身を堕とす、うっかりものが田代葉子でした。