SM秘小説webとは関係ありません。三和出版において「幼縛」と命名した実験的な企画を進めています。
ビジュアルノベルと謳う本作品は、小説をベースに、挿絵を写真でお見せし、更にその一部のシーンをドラマとして動画で綴るという試みです。
9月の末にDVD付きMOOKとして発売します。
ベースとなる小説は、不肖麻来雅人が「加悦澄夫」名でセレクトに掲載した「みだらな復習」、「芳香奈美」名でSMファンに執筆した「狙われた妖精」の二本を、現代風にリライトして短縮したものです。これを写真と動画で再現します。リアルなSMというよりは、ファンタジーSM色の強い内容です。
迂闊にも自慰現場を盗撮されてしまう。それが友美の悲劇の始まりだった。しかし、昨今のエロ本の売り上げの衰退は目を覆うばかりの有様で、予算的制約は著しく、どこまで忠実に再現できるかが苦しいところです。
僕がスチールカメラを握り、小説・縛り・スチルカメラの三役を一人でこなすことになりました(笑)
「狙われた妖精」の撮影ではメイクを諦め、モデルの自前メイクで挑んでもらいました。
ただ、自分の描いたイメージを自分で再現できるというメリットはありますが、稚拙な技術でどこまで果たせるか……。
さらにビデオの撮影・編集まで、自分で行なおうかとも考えましたが、さすがに体力的に無理があります。
縛りを期待されたら落胆させるでしょう。簡単な後手縛りしか行っておりません。ただ、心情描写に重きを置いて小説本編の各シーンをビジュアル化していますので、イメージを膨らませるお手伝いはできると思います。このような手法は今までなかったわけではありませんが、SMとしては新しい試みかも知れません。
自分の排泄物でずしりと重いバケツを持ち、脅迫者たちに嘲笑される友美。とりあえず「狙われた妖精」の撮影は完了しましたが、思う通りに撮影ができず、ため息を洩らしています。ですが、今までのSM関連のMOOKにはなかった仕上がりになるのは、手応えとしてあります。が、読者の方々にどう評価していただけるか心配ではあります。
来週、「みだらな復習」の撮影に挑みます。完了次第、ご報告いたします。