決して日の当たる場所にでることなく、背徳の香りをプンプンと香らせていたのが昭和の緊縛エロスでした。
遠くの本屋で購入し、家人に隠れてページをめくる興奮。耽美な世界に埋没していく愉悦。
迫害される変態であったからこそ、その愉しみは蜜のように甘く切ないものでした。
昭和の緊縛エロスはそんな魅力を孕んで闇の中で輝いていました。
そのエロスを再び蘇らせたいという想いから、SM秘小説webを始めました。
情念の燃え上がる様子は、開放的な今時のSMには決して窺うことができません。
そのドタバタ運営と、縄師の近況をこちらで紹介して行けたらな~と思います。
よろしければ、覗いてください。
SM秘小説web:
http://www.smhi.jp当時のポジの山をひとつひとつ紐解いてみると、鮮烈に思い出が蘇ります。
建築設計事務所から、創刊間もない「SM秘小説」「SMマニア」編集部に転身し、撮影のすべてをきりもみしていただけに、古びたカットにはいい知れぬ感慨を覚えます。
濡木痴夢男先生、有末剛先生、杉浦則夫先生をはじめとする豪勢なスタッフと、闇の中で蠢くように緊縛写真を撮る日々に明け暮れ、原稿取りに訪ねるのは須磨利之先生 団鬼六先生 前田寿按先生 笠間しろう先生のご自宅。なんと贅沢な時代であったでしょう。
編集部に就職したのが25歳の頃でしたから、30年近い歳月が経っている訳です。そんな当時を少しずつ懐古していきましょう。