昭和63年12月号のSMマニアに掲載された原稿ですが、残念ながらモデル名が判りません。
パンを大量に買い込んでパン屋風の背景に仕上げての撮影です。
当然パンは縄の埃にまみれたでしょうから、ほとんど破棄されたはずです。
販売不振に喘ぐエロ本出版社、それもマニア向けで比較的少部数のSM誌の現状から見たら、なんと贅沢な撮影費の使い方でしょう。
それが許されるほど、潤沢な撮影費を投じる事ができたのが当時のエロ本でした。
ちなみに、当時二人のモデルを起用してドイツロケを敢行し、SM写真集とSMビデオを発売しましたが、その経費総額は850万円でした。
それを大幅に上回る利益を叩きだしましたが、振り返ってみてもドイツロケなんて必要だったのか?と思われるほど暗い密室で撮影しています(笑)
今では考えられないくらいSMが売れた時代ならではの贅沢です。
平成三年に篠山紀信先生によって撮影された女優宮沢りえのヌード写真集「Santa Fe」(サンタフェ)が日本に於けるヘアー解禁の引き金になった訳ですが、
これはその二年以上前の撮影で、ヘアー御法度の時代だけに丁寧に剃毛が施されています。秘唇を隠すために股縄が重宝した時代です。
練乳で隠すと言う小技もあり、CG処理なんてなかっただけに、「隠し」は現場処理に依存していた懐かしき原稿です。