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ようこそ麻来雅人のブログへ! SM秘小説webと緊縛に関する想いを綴ります。

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麻来雅人

Author:麻来雅人
まらいまさと:57歳
職業縄師として約25年以上、長いんだか短いんだか…。
11年4月より、オンラインマガジンSM秘小説webの運営責任者に就任しました。こちらでは昭和の緊縛エロスと近況活動をお伝えします。

御用のある方は以下より、☆を@にしてメールしてください。
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谷口和希の縛りの想い出
Category: SM秘小説web  
谷口和希の緊縛

昭和の頃、上野に熱海旅館と言う有名なスタジオがありました。老朽化した旅館に泊まる客は既になく
エロ業界でもっぱら撮影に使われていた旅館です。その後継的存在が神奈川県の厚木にある温泉旅館でした。
旅館としての営業はまだ行われていましたが、エロ業界の撮影にも貸し出されていました。
オプションで夕食も付けてくれるので、ちょっとした旅行気分が味わえ、
撮影終了後は、モデルとスタッフ一同で温泉に浸かるのが愉しみの一つでした。
その旅館で藤木美奈こと谷口和希ちゃんの緊縛撮影を行いました。

彼女は平成初期の頃、SMクラブで働く傍らモデルをしているコでした。
当時彼女とプレイをしたことある方がいらっしゃるはずです。
年の割に艶っぽく、秘めたM性を香らせる素敵なM女性でした。
メタルバンドに傾倒し、いつも黒ずくめの格好で現場に現れたのを覚えています。
メタル系に夢中になると、ピアシングを耳ばかりでなく、
鼻・口はては乳首やラビアにまで施している女の子が多い中、
彼女はそのような自傷には至っていませんでした。

彼女とは縛りで三回、お尻倶楽部のアナル責めの撮影で一回会っています。
この日の撮影は鮮明に覚えています。
霧雨が降る日で、屋外での撮影を少々こなした上で雨戸を締め切った屋内で続きを行いました。
闇の中で、ストロボのモデリングライトだけが灯り、彼女の艶やかな肢体を照らし出していました。

静かに撮影が行われる中で、いきなり彼女が涙を流し始めた時は驚きました。
「どうして会う度に縛りがきつくなるの! ひどい…」
堪えていた感情を噴き出しながら、そう訴えたのです。
吊りをしている訳でも、柱に固縛しているわけでもありません。
およそ過酷と思える事は一切していなかっただけに、何が起こったのか判らず、全員が唖然としていました。
撮影はいったん中断し、彼女の縄を解くことになりました。
すすり泣く彼女の背後で縄を解きながら、僕は謝りました。
「ごめん」

非は僕にありました。
なぜでしょう、気に入ったM女性には無意識のうちに、きっちりと縄をかけてしまうのです。
美しくしたいから、自然と厳しい縄になるのでしょう。
一見、ハードに見えなくても、縛られる女性だけが厳しさの変化に気がつきます。
厄介な縄師です。
残りの撮影は気まずいものになり、彼女は僕を避けるように振る舞っていました。

以来彼女に会う事なく、いつのまにか業界から引退していました。
あれから二十年の歳月が経ち、今は母として生きてるのでしょう。
若気の至りが招いた苦い思い出です。

藤木美奈こと谷口和希の画像はSM秘小説webにて107枚を公開しています。